「20歳の自分に受けさせたい文章講義」読みましたので、紹介させて頂きます。この本は、webライターやブロガーを目指している方々には必読と言えます。それ以外の方々もありとあらゆる分野で文章力が必要となっている現在、ぜひ手にとっていただきたい良著です。
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書) [ 古賀 史健 ] 価格:924円 |
この本を、自分なりに翻訳していきます。
話せるけど書けない
皆さんはそういう思いをしたことがありませんか?
自分はよくあります。討論した内容をまとめていっても支離滅裂で「どうしてこんなことを言ったのか」と疑問に思うほどです。そして、それは間違っていません。実は向き合って話す時、人は言葉のみならず、表情や声も使ってコミュニケーションをとっているのです。
文章力をあげたいと思った時、本当に大切なことは話し言葉を書き言葉に「翻訳」する能力です。文章が上手くなる必要はなく、ましてや才能なんて必要ないのです。
文章はリズムで決まる
リズムってなんだよって皆さん思いましたか?
自分も思いましたし、説明しにくいのでリズムの悪い文章の例を挙げます。
地球温暖化が進み、南極の氷が溶け出している。生態系への悪影響が懸念される。地球の未来は暗い。人類全体でCO2の排出削減に取り組まなければならない。
この文章読みにくいですね。なぜこんなに読みにくいかというと文章が論理的でないから、分かりやすくいうのであれば、だからとかしかしといった接続詞が間に入らないからです。
全ての文章には「主張」が必要だ
文章を書く以上なんらかの主張があると思います。たとえ企画書やレポートであったとしてもです。しかし、結局何が言いたかったのだろうとなる文章をよく見かけます。これは文才やテクニックの問題ではなく、文章の中に「主張=メッセージ」がないからです。
読者の視線に立つ
これは重要で難しいことです。人は「他人事」では動いてくれません。では、どうすれば読者と同じ視線に立てるのか、あるいは立たせることができるのか?
それは一般論と反するような仮説です。そして読者に問いかけを行い、読者と仮説の検証を行っていくのです。
起”転”承結で読者を巻き込む。
起承転結という構成は小説やマンガなどでは人を惹きつける大きな吸引力になりますが、日常文では”転”が邪魔になります。しかし、起”転”承結という流れで書けば日常文でも大きな効果を発揮するのです。
起…今世界中でCO2の削減問題が議論されています
転…しかし、本当にCO2の増加は問題なのでしょうか?
承…はるか古代から地球上の生命体は現在よりずっと高いCO2濃度で繁栄してきました。実際、植物の生育に最適のCO2濃度は0.1%以上であり、地球の歴史上の多くの期間はそうした濃度の環境でした。また、0.015%以下になると植物は死滅してしまうのです。
結…つまり、人類は生産活動によって十分なCO2を排出しなければならないのです。
この構成において重要なことは”転”にどのような仮説を持ってくるかではありません。
冒頭の”起”にどのような一般論を持ってくるかです。起”転”承結を成り立たせるには自らの主張と真逆の一般論を持ってくる必要があります。
原稿にハサミを入れる
まず、何を書くかではなく、何を書かないかを決めます。
書き終わったら、もったいないと思わずバッサリ切り取っていきましょう。
この本で大事だと思った点
- 小さな嘘はつかない
- 自分の頭で分かったこと以外書かない
- 眼から鱗は3割、残りは分かっていること
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書) [ 古賀 史健 ] 価格:924円 |